晴れた日に、Hugo Boss

感じる焦燥感

なんでしょう、これは

 

雨の日に感じるけだるさ

これはただ、面倒くさいだけ

雨の日の湿気た香り

 

焦燥感と罪悪感で生きることは

誰のためにもならない

 

しかたない。

自分で選んできた道

それを人のせいにしてはいけない

 

それでも、傷つけても傷ついても

自分でまた選び続けないと

幸せな気持ちを感じることはない

 

はー、こういうこと考えるのもう辞めたい

 

10年以上前にある人から贈られた

HUGO BOSSのパーティー用のヒール

 

サイズが合わなくて 一度も履いていない

 

たまに、箱から出して見てみるけれど

自分の持っている靴の中で一番良い質の物だと思われる

 

十年近く経過しても、ひとつも劣化していない

 

ゴールドのようなブロンドのような革でキラキラでゴージャス

ラグジュラリー

足首にストラップがあって。

 

履けないのに、捨てることも譲ることも出来ずに

いつも靴箱にいれたまま

 

それを贈ってくれた人に私は「愛している」と言われた

「運命の人」と言われた

 

それでも、私はその人について行かなかった

なぜか分からない

 

多分その人と一緒になったらお金持ちで

世界中を旅行して

男女の双子が生まれていたと思う

幸せで何も不自由がなかったと思う

 

その人はいつも有言実行していて

勉強熱心で野心家で常に上をめざしていた

 

そのとき出来るベストを尽くす、といつも言っていた

日本人ではない

 

すこし吃音があった

けれど聞き取りやすい品のある英語をゆったりと話していた

 

今は、他国でオックスフォードを卒業した奥様とお子様に恵まれて

自分で起業してCEOになっている

 

なぜ、異国の地で私のことを愛していると言ったのか

私にはその意味が分からない

今も分からない

それに、たまに思い出す

そして、この靴を見る

わたしには、こんな素敵な靴を履くチャンスがない

 

自尊心の低さから今までどれだけの人を信じることが出来なかったのか

現在進行形

 

それでも、私は選ばなきゃならない

 

焦っても、失敗しても、悩んでも、苦しくても

後悔しても、ネガティブな言葉がずらり

 

それでも、自分で自分を幸せに思わなければ

一生このまま、ゆで蛙

 

いま、私を生きる証と言ってくれる人に対して

何ができるのか

 

私の生きる証はなんなのか

 

自分を本当に大切に、自由にする生き方

 

こんな晴れた日なら見つけられそうな気がする

 

はー、ポエムっぽくて我ながら苛つく

 

それでも、止まらないコーヒーを手にして

今日も同じようなことを考え続ける