ベティーブルー愛と激情の日々

タイトルだけはものすごく耳にしていた映画

 

期待しつつ期待しないでいつつ鑑賞

 

見た人の一般評価はすこぶる良かった

 

分かる気がした

 

あり得そうであり得ない人物なんだけど

普通にいると思う

 

頭がおかしい、理解できないって言ったらそれまでの映画

 

それだけで感想を終わらせる人とは

価値観や感じ方が合わない

 

人を愛すること 俗事にとらわれずに

本当に誰かのことを愛したことがある人なら

必ず感じる何かがある映画だと思う

 

全く異なるが

ジョゼと虎と・・・とか 人のセックスを笑うな・・・とか

日常のセックスのシーンがいやらしくない映画が好き

 

その好意が愛情と捉えられていて

映像にされたシーンには

いやらしさがない

その前後の物語がつながり、その一部に二人のそれがあるだけ

 

30過ぎるとただのエロじゃなく

こういうこと感じるんだなぁとしみじみ

 

誰かと一緒に観ていたら恥ずかしいと思っていた若い頃とは違う

 

感じる何かが違う

 

今は、本当に自分のことだけで自分勝手に生きているけど

今はその必要があると思う

いつか、この自分勝手の報いが降り掛かるとは覚悟しないといけない

 

ベティが自分と重なった

 

本能で自由に走り回る気持ちがあるのに、

足をけがして壁を乗り越えることができない

ケンタウロス

 

ほんとに、そう思う

 

空を飛べる羽があるのに

その動かし方がズレて、間違って飛んで

どう治したらいいか分からず

もう飛ばないままの鳥

 

信じていて信じ続けるけど

何度も打ち砕かれて

狂っちゃう

 

気が狂いそうになって、

実際にどうにかなるまでには行かないけど

 

誰かを本気で愛して 共依存になることは

間違っている気もするし、間違った方向にも行く

 

お互いに傷つくことにもなる

 

でも、そこに間違ってたとしても愛情があるとしたら

それを感じたことの無い人よりも

一瞬でも、いま死んでもいい、

めまいがするほどの幸せが

そこにあるのは確か

 

その先に苦しみとか死とか痛みがあるとしても

それと同じくらいの幸せの共有があって

誰かと一つになった喜びって

本人たちにしか分からない

 

周りが何か言うことじゃない

 

現実には周りに迷惑かけたり、理解されないが。

 

美学だけでは、世の中成り立たない

 

それでも、信じたくなる

 

夢とか愛とか誰かを本気で愛すること

 

それが嘘じゃなかったって自分に納得したいから

 

倫理観を求めたら受け入れられない映画

 

でも、自分と重なる映画

 

つらいな