また秘密

見なくていいものまた見てしまった

 

人の癖ってどうしようもない

調べてみると

そういう癖があることで罪悪感を感じて生きていることしかり

 

人ってどうしたって人に言えないことがある

 

自分の中の聖域

そこを侵されたくなくて必死で殻に閉じこもる

 

うちはそんな殻に入ったままの夫婦

どちらも脱皮をできないでいる

 

最初はどうにか殻をやぶりたくて闇雲にあたっていた

そのうち、

打っても打っても響かないことに悲しくなって背を向けて泣いてた

面と向かって怒りをぶつけた

優しくもしたし、泣いて謝った

 

最初は追いかけてたし、追いかけてくれていた

 

だんだんと悲しみが諦めに変わって

違う方向に助けを求めるようになった

 

そして追いかけることも、追いかけられることもなくなった

 

皮肉なことに違うことへの

その始まりは、私が見つけたものじゃない

 

そこは現実じゃなくて、でも自分が「いきてる」って

感じられる瞬間

 

でも、誰にも言えるはずがないし

そんなの信じてなかったし

夢から覚めれば現実は、狭くて苦しい

 

でも、その瞬間は誰にも知らせる必要がない空間で。

 

それで現実で生きていられて、今の生活が成り立つという

歪んだ幸せを真っ暗な中で手にいれた

 

その幸せは、真っ黒。

どす黒い

ほんとの幸せとは真反対の嘘の幸せを手に入れたつもりでいるだけ

 

だから、嘘だけのリアルの生活で息をすることが出来てる

 

相手をコントロールすることも

コントロールされることも

ほんとの幸せじゃない

 

分かってるのに

 

この依存から抜け出す方法は自分で、自分と決別するしかない

 

今はただ、全ての物に背をむけて

全ての物を傷つけているだけ

 

相手を責めることで自分をそれ以上に責めて我慢して

相手は責められることでもっともっと分厚い殻ができて

私とは違う場所で違う物を求めいて

それでも、ふと感じる温かさとか穏やかな気持ちにだまされて

これで、まあいいのかなって

何も決められずにいる

 

偽物でもこの生活を続けてその中にある、

嘘と隣り合わせの幸せの瞬間が

今の唯一の拠り所

 

それで、このままで いいの?

 

ふと見る鏡に映る自分の

ひどい表情は、分かる人には分かると思う

 

誰かのようになりたい、っていうのもない

ただ、他人と比べて焦る自分がいる

 

だって歳をとっていくだけの生活だから

 

でも、もう相手を責める気にはならない

相手を幸せにできず、相手に愛されることがない自分が

情けなくて

嘘をつきすぎて見失った穴や誠実さに押しつぶされそう

 

こうやって被害者ぶることも大間違い

 

自分は、何者なんだろう