オオカミ

NHK

久しぶりに自然ものの動物ものを鑑賞

 

昼間には全くテレビを見ない

 

税金を国民から意味不明に徴収するNHKテレビ東京がほぼ

だって、ほかより全然面白い

あとWOWOW

 

テレビは自分が見始めると先に見てた人よりはまる

 

それはオオカミだった

 

国立自然保護区内の

女の子のオオカミの生涯をドキュメンタリーで観ていく

 

無類の犬好きの自分にとっては

あのふさふさした毛と柔らかくてたくましい、肉球

凛とした目

相手が獣で分かり合えない生き物だと思っても

何故かギュッとしたくなる

何故かキュンとする

 

もともと、集団で生きていくのがオオカミや犬

 

一匹になってしまう理由は様々あって。

それは、人間と同じ

 

親を失ったり、病気になったり、争って縄張りを守ったり、

追い出したり、追い出されたり。

 

雌のグレイはリーダーの親犬がなくなり、グループが崩壊

一匹で生きていく強さを身につけていく

 

集団で獲物を捕獲する成功率、10%だとか。

すごいよね

それで生きているんだから

ほぼ、失敗ってこと

 

小さな頃は無闇に血をみて、

弱肉強食がかわいそうだと思っていた

 

でも、全然違う

 

食べないと生きていけない

強いもの中でも争いがあり、孤独がある

強く見えても、実はそうじゃなかったりする

いつも飢えている

 

その番組を見ていて、まず、そこにいるオオカミはその地に生息

していなかったことにびっくりした

 

かつていたオオカミは人間に絶滅させられたって。

家畜を襲うから、人間が全て駆除したって。全て。

 

オオカミがいなくなり、草食動物が増え過ぎ、緑が食い尽くされ

弱肉強食で成り立っていた自然界のピラミッドが崩れ

また、別の地からオオカミを人間が放したって。

 

人間、何やってるんだろう

自分たちで壊して、

また、不自然に自然を作り出している

 

そして、そこから人間がオオカミを捕獲、駆除することは

保護区内では禁止される

 

グレイの話に戻ると、彼女は一匹で生き伸び、

パートナーを見つけ

群れのリーダーになり、家族、グループを築き

養って生きていた

 

縄張りを守るために他のグループに勝てるまでに

オオカミの縄張り争いは、相手の一匹が強い方に捕まると

殺すまで噛み付く

そこまですることが生きること、食べるということ

 

彼女たちの縄張り内はやがて

餌になる草食動物が枯渇となり、

自然保護区内を出る決意をする。

 

オオカミって、道路が怖いんだって

それは、人間の運転する車に仲間がひかれ

死んでしまうことを知っているから。

 

でも、彼女たちはその道路を渡り

生きるために新しい地を開拓していくことを選んだ

 

そこには、豊富な餌となる草食動物も生息

みんな生き伸びることができた

 

よかった

 

 

でも、

グレイは死んでしまった

 

ハンターに撃たれて。

 

 

 

あり得ない。

保護区内を一歩でたら、

人間の運転する恐ろしい車が走る道路を出たら

そこは、もうオオカミは保護されない

人間様の自由

すごい、世界

 

 

 

生きるために、守るために、食べるために、危険を冒して

探した地で、また、勝手に連れてこられた人間に殺されるって。

理解できないオオカミにとって、価値のある死なのでしょうか?

そこまで、生き抜いた彼女のたくましさを

一瞬に奪った人間の強さ、その強さだけはほんとに要らない

 

 

人間が銃をもっていなくて、

1対1でオオカミと戦って、勝てる?

 

 

 

ぜんぜん、フェアじゃない。

オオカミにつけられた発信器だって、あんなの邪魔に決まってるし、

不自然な自然

結局保護区内は動物園と変わらない

 

 

グレイ、6歳だったんだって

自然界での6歳が長寿なのかは分からないけど

あまりにもな最後だと思った

 

 

グループは崩壊した

彼女の雌の子どもオオカミが、

また彼女のようにたくましく生き延びている

というナレーションで終了したけれど

どうしたって最後に残る感情は自分も同じ人間側としての

矛盾で成り立つ動物との関係

 

 

人間を代表して

グレイに謝りたい

 

 

ほんとうに、ごめんなさい