ほんとのこと

本当のことを正直に全て話すことで

幸せになるのだろうか

 

私は、コントロールしたいことがたくさんあるのに

コントロールできないことがほとんどで

その矛盾と自分の気持ちを持て余して生きている

 

相手のことを無性に知りたいという気持ちが大きくなって

たくさんのことを話したくなる人がいる

 

自分のことを話すことは苦手だけれど

相手のことを知って、理解したい

はい、矛盾から始まる歪んだ考え方

 

夫には、たくさんのことを聞いてきた

たくさんのことを要求してきた

わがままもたくさん言ったし、今も自分勝手が許されている

 

大きな枠の中に縛りはあるけれど

その中は自由にさせてもらっていると思う

でも、決められた中を一人で浮遊していることは

言い換えれば自分は夫に何も興味を持たれていない

 

何かが苦しい

苦しい理由を探し続けて自問自答して相手がどう思っているか考えて

でも、今も何も見つかっていない

この時間の過ごし方を変えることのできない自分は、ほんとにばかだと思う

 

分からないけど、大げんかをしたときに、蹴られたことがある

自分の口が悪いので、それは仕方ないと思っている

何も引きずっていないし、むしろ自分の方が悪かったと最低だったと思う

もちろんDVではない

自分の方が口が悪い

 

手を出すことを我慢できる人と我慢できない人

両方が世の中にいる

 

ただ、自分より大切と思い弱いと思う相手にはそういうことは

出来ないんじゃないかな、と

そして、その後ものすごい罪悪感に

苛まれる

 

 

私たちの間に、多分もう色んな罪悪感は存在しない

 

 

背中を合わせて生きている

 

一日の終わりに

同じベットに入って冷えた足を絡ませて

体温を感じるときに感じる幸せは愛情とは違う

安心だと思う

 

家族になる前にも、

一人の人間、女性として愛されて安心していたという気持ちは

夫から感じられなかったのかもしれない

私がそうなら夫はもっと孤独なのかもしれない

 

私は自分の心を誰かに寄り添ってもらい、開いてほしいと思っている

夫はきっと、心の奥には人に言わないことがたくさんあって

でも、それを放っておいてほしいと思っている

それを知りたがる私のことを疎ましく思っている

自分の心を開く必要性を感じている様子もなく

開く相手は私ではなく

私には何も求めていない

 

心を開きたい相手が私ではない

私はいつも心を開ける相手を探している

それが夫だという幻想を信じたかっただけなのかもしれない

自分がどうしたいのかも分からなければ

夫がどうしたいのかも分からない

 

夫は自分や、自分の家族を大切にしてくれない妻だと私のことを思っている

それでもいいと思いながら、笑いながら心ではわたしのことを憎んでいる

でも、一緒にいてくれる

いてくれるのは私のためではなく世間体や年齢

きっと、別れることも面倒臭いからただ、一緒にいる

 

わたしは、話し合って、理解して、解決して、お互いを

知りたいと思っている

 

きれいごとなんだけど、ずっとそうしたかった

自分の願いが叶わないからそういってるのではないんだけど

誰から見てもそうみえるだろう

夫と一緒にいることが苦しい

 

人として嫌いな訳じゃない

 

私はきっと夫から必要とされていない

 

朝起きたとき、

笑顔でおはようと言われないことは

きつい

自然と朝から笑みがこぼれない関係に未来はない

笑顔にならない理由が私にあるとしても

そういう些細な毎日の積み重ねの中に

孤独が積み重なって行く

 

自分がもっと早く起きてもっと夫に尽くせばいいのかな

もっと稼げる仕事をして外に目を向けて

そうしたら、こっちを向いてくれるのかな

 

こっちを向いてくれないから違うものに向かおうと努力するのは

こんなにキツいことなんだろうか

自分が認められる前に自分を変えることは苦痛でしかない

 

今までの二人で笑い合った日々は裏でどんなことがあっても

それは嘘ではなかった

その幸せは誰にも分からないし二人だけの大切な日々

 

でも、裏側にあるそれぞれのほんとに気持ちは葛藤は

想像を絶するほど孤独なことだったと思う

私だけじゃない 夫の孤独も考えると涙が止まらない

でも、この涙は夫にとっては疎ましいだけ

 

夫のことを否定するようなことばかり言ってきた

自分に非がある

 

ただ、私が変わるだけで幸せがやってきて

自分もほんとうに心からの感謝と笑顔でいることができるだろうか

 

別れることが今までの生活を否定することになるようで

別れられず

でも、裏ではお互い裏切り続けてる

相手を裏切る行為は、自分を否定し続ける孤独な行為

 

何もかもがズレている

 

見えないふりをして、見えない枠の中で自由を演じ続けるか

真実を暴いて、死ぬほど傷つけ合うことは幸せとは違う

夫が望んでいることは何だろう

 

二人の子どもを作って、それだけが目的の夫婦

 

それは、きっと子どもが巣立った後、

二人になったとき今と同じ気持ちが

訪れると思う

経験したことない自分が後になって

子どもが夫婦の中の中和になった、と話すことは求めていない

自分が幸せな気持ちの中に、自然に子どもが出来てほしい

 

子育てすることで自分に変化が訪れることは分かる

想像もつかない変化だろう

 

でも、その変化を今の夫に望んでいるのか、

自分たちのための変化に子どもを使うことはしたくない

こどもはツールではない

はじめこそ自分がいないと生きていけない生き物で

絶え間なく与え続けて行かなければいけない

 

でも、それが自分の幸せであることと同時に

自分の幸せを押し付けることは絶対にしてはならない

 

親の幸せのきっかけにする子づくりは

必ずその子どもを不幸にすると思う

 

親は子どもを授かるそのときに、自分が幸せでなければ

子どもは安心することはできない

 

人間完璧ではないからヒステリックになることも

不満もある

でも、子どもには不安を与えてはいけない

 

子どもが成長して理解できると思うときに

親の気持ちも少しずつ伝えて行かなければ

その子の感情は抑圧されて、爆発しての

繰り返しになり、生きづらさしか感じない

言葉も気持ちも押し付けてはいけない

 

今の私みたいになってしまう

 

そして、その満たされない感情を夫に求め

夫は逃げ

お互い向き合わず、

辛い夫婦が出来上がる

 

そもそも、私は生きている間は考えているだけで

実は空っぽな人間

行動できない

そんな自分を特別だと思い込み人と違うと嘆いて

重要な人物なんだと夫に押し付けてきた

 

夫が本当にどうにか私を理解しようとしてくれてたのかは

分からない

でも、気持ちが合わさることはなくて

何か別の物、例えば子どもにそれを託そうとすることだけ

一致していたと思う

 

私にはもう、その気持ちが嘘になる

子どもが出来てしまったらほんとうにそれだけの生活なる

それは、また一つの幸せにみせかけた不幸の始まりになりえる

 

今までの生活を全てなかったことにすることはできない

 

でも、これから先のことを考える積極性もない

 

でも、夫のことはもう解放してあげたい

私は自分のことを夫のために変えることができない

夫も私のために自分を変えることができない

 

ただそれだけのこと

 

こんだけツラツラ恨みつらみのような言葉をならべてきたけど

結局、変わらなかった、それだけ

 

これだけ色々書いて色々あったけど

夫のことは何も憎んでいない

申し訳ない気持ちしかない

結局私も夫から認められなかったように

私も夫のことを認められなかったから

夫婦は続けられないと思う気持ちが、夫の時間を無駄にしてきた

 

離婚することをきれいごとの言葉のように言う人の気持ちは

私は理解できる

全てを否定することは違うから

相手をけなし、自分をよく見せようとする言葉を

世間に発信する必要ない

 

夫婦や家族のことはその人たちにしか分からないことがある

 

公に自分たちの気持ちをアピールすることは白けてしまうし

そうする必要ない

 

でも自分たちの間にあった時間や思い出は自分たちにしか

分からないものだから

 

私も、この気持ちは自分を知る人には

公表したくないからここに綴っている

それは、自分が惨めで弱くて情けない人間だから

現実世界が充実していない友人のいないひどく寂しい人間だから

 

その自分を変えたいから

 

これは、自分だけのための気持ちを整理するもの

 

だけど、助けてほしいから

 

矛盾の中の矛盾の世界の混沌とした答えのない言葉の羅列

 

何も考えずにただ脳と指先をつないで、言葉を視覚で捉えることで

自分を整理している

 

そう、ほんとのことは

やっぱり誰にも言えない

夫もきっと同じ気持ち

 

同じ気持ちだけど、理解し合えないことは

理解を求める方としては、寂しくて辛い

理解を求めない方としては、疎ましい

 

そう、やっぱり

一緒にいることが苦痛になる組み合わせなのかもしれない

 

そこにある情は

愛情ではなく、一緒にいる時間が長いだけの

透明な時間

 

自分が死ぬときになって思い出すことはあるだろう

でも、今必要な時間は違うのだと思う

 

答えを導きだそう

明日死んでもいいように。