ピノキオ

頭の中が空っぽ

動きが空っぽ

 

ということは、いつでもなんでもスタートできるということ

 

何を決めたらいいんだろう

始めたいのになにも思い浮かばない

私は今まで何を考えて生きていたか

今まで何をしてきたんだろう

 

今更でしょ

 

獣医、モデル、歌手なりたかったものになる努力はしなかった

それに、それは基本のない、ただの夢

でも、それはほんとの幼い自分が描いていた夢だったと思う

 

刷り込まれた理想の中で、言葉を頼りに動いていた

 

刷り込まれたのは

バレリーナ、映画監督、映画製作、カウンセラー

 

でも、ほんとにそれで好きになった気もする

ただ、ほんとの自分の中から生まれた声なのか分からない

 

ただの、ピノキオ

操られて、それで自信を持ったふりして

自分の意見だと思い込んで生きてきた

 

ピノキオと違うのは、彼には意思があった

ジュゼッペ?おじいさんはピノキオに意思を押し付けたりしないで

ありのままの彼を愛していたと思う

 

自分とピノキオの一緒のところはマリオネット、操り人形

ノーと言えないこと

嘘をついていつも鼻がのびてること

 

嘘をつくのをやめたい

 

人に嘘をつくのも

自分に嘘をつくのも

もうやめたい

 

千と千尋の豚にされた親みたいな人間

それが自分

不特定多数の中にまぎれて生きて

何の根拠もない自信だけを植え付けられてきた

 

料理が好き?ただやらなきゃいけないから作ってる気もする

でも、作ってる間は集中しているし

それが嫌いな訳じゃない

ただ、他にも、それを道にしている人は何億人といる

 

書道が好き?ただ親に言われて始めたら続いていたってこと

資格をもったけどその道を開く術が分からない

展覧会のときは集中している、がむしゃらに書いてる

ただ、書きまくっている

たった一枚のために。でも楽しいのか、好きなのかはわからない

それに、努力はしても才能はないと思う

 

評価はほんとに下の下ですれすれ入選

 

努力が足りないのは分かっている

でも努力の矛先が分からない

 

溺れて依存していたって何も見つからない

 

誰かの言葉を欲しているけど誰かの力を必要としているけど

それでは今までの人生と変わらない

誰が必要なのかも、自分の必要とされている宿命も分からない

 

何を変えていったらいいのか。

 

今変えないともう、どこにも向かうことはできないと思う

このまま、ただ時間だけが過ぎてしまう

このことに、毎日毎日焦っている

 

今は、底辺でどん底だけど、きっと不幸せじゃない

生きていられるし、誰もいない訳じゃない

 

見つけたい

ただ見つけたいだけ

自分がどんな人間なのか

 

皆どうして、そんなに楽しそうなの?

教えてほしい

ほんとの笑いかた。