マダムフローレンス、夢見る二人

前々から思っていたけど
ヒューグラントは嫌いじゃない

コテコテの英国紳士役とか
ドジな男の役のイメージ

それでも、基本のハンサムと綺麗な英語と
声も良い あと、優しさ

メリル・ストリープとの夫婦役には最後まで
違和感が拭えなかったけど

大物すぎて、お互いの存在感が
大きすぎ

どこかのブログにフローレンスの
人生について前持って知ってから
見たほうが良いと書いてあった

観てから知った彼女の人生

なるほどね
音痴の理由がそこにあったのが納得

それでも、彼女が人気が出たのは心が純粋で
人に良いものを提供しようと
惜しみなく自分の持てるものを捧げて
いたからなのかもしれない

愛されない理由がない

自分の好きなもののために命をかけて
お金をかけて楽しみ共有しようと
生きた

初めは馬鹿にしてけなして笑っていた下品な
若い社長婦人も
いつの間にか心から歌い表現するフローレンスを
応援するようになる

何より夫に愛されて愛して
同じもの愛する価値観
全力で彼女を守ろうとする夫婦関係は
不思議だった

精神的な繋がりだけ

それでも、フローレンスは寂しくないはず
なかったと思う

肉体的な繋がりがなければ
どうしたって虚しさわびしさと共に
生きることは免れない

それにしても、ピアニスト役。。
最高すぎる
サイモンヘルバーグ

彼だけ別格の存在感が、キラリとしすぎてた

夫もピアニストも彼女の巨額な財産やお金に
目が眩んで彼女をサポートしているのは間違いない

それでも、3人に共通してるもう一つのことは
音楽を愛して音楽に人生を捧げて生きたいってこと

お金が目的なはずだったのに
夫とピアニストがいつの間にか
全面的にフローレンスを守るために
煽てて嘘をついて誤魔化して
コンサートを成功させようとする

そういうも気持ちも含めて
聴く人見る人の心や耳を掴んで
離さない魅力があったのではないかと思う

愛するって色んな形があるけど
なんなんだろう

与えるものでももらうものでもない

自分がそういう愛の意味を唱えなくなれば
愛の意味わかるかもしれない

ピアニストの正直すぎて真っ直ぐで
真面目で断れなくて地味で
それでも、
音楽の才はあるフローレンスに認められた腕

一つのこと、一人の人に捧げる人生は
周りがなんと言おうと
ダサく見えても
本人の心は幸せで温かいはず

うらやましい

成功しなくても、捧げるものがある人生

そこに愛がないはずがない