お金のこと

ランチに行ったときのこと

 

一緒に行ったのは私より目上の方で、いつもいろいろな話を聞かせてくれる

自分の経験や、体験、気持ち、スピリチュアルなことから

何でも話してくれる

素直に聞き入れることができるとても特別な方だと思っている

話し始めてヒートアップすると止まらないのだが、、

 

その日のランチも、楽しく話をして美味しくて、満足、満腹

お昼を食べに行く約束をしていたので

私はあらかじめ朝、コンビニで1万円を崩しておいた

 

その方が席をを外している間、小銭でぴったり

自分の代金をテーブルに準備しておいた

 

いざ、お会計のとき。

 

私が先に支払いを済ませると

その方が

「1万円しかないのだけどどうしよう、千円もっている?」

と聞いてきた

 

え。。。

 

確かに、小さなお店で1万円だすのは失礼かもしれないが、、

私が小銭でぴったり払った後に、それを言うのは。。

それに、店は空いているから1万円だしても問題ない

と、正直思った

 

一瞬、「ないです」と

答えようかと思ったが、千円あったし

気持ちは分かるので

「いいですよ、払いますよ」

と言ってしまった

 

なんとなく、その人が全力で毎日を過ごし、

忘れっぽい人だということが分かっていたので一抹の不安を覚えながら

もう一度、朝崩したお札の中から千円札を出して

支払いを済ませた

 

忘れないといいな。。

 

たいした金額ではない

その方にお世話になり、お礼をしたいくらいだ

信頼もしている

私より稼ぎも経験もあるから信じよう

 

それでも、貸したという気持ちがある限り

モヤモヤした気持ちが残った

 

そして、二日がたち、またお昼をご一緒する機会が来た

 

チャンスだと思った でも、自分から言えるだろうか。。。

 

違う店で、同じ値段の物を頼んだ

もちろん、ランチの間はいつものように人生の話

 

美味しかった、満腹、満足

 

さて、お会計のとき

まずは、その人が覚えているか、様子をうかがうことにした

私は入り口にかけた自分の上着を取りに行き

その人が伝票を持って行く様子を見届けて後ろに続いた

 

お店の人が

「お会計は別にしますか?」

と聞いていた

 

小さな声で

「はい」

その人は言った

 

絶望。。。

覚えていないのか、まさかわざと忘れたふりをしているわけないよね。。。

私がそこで言わなければならなかった

 

そこで言わなければ、どんどん忘れられてしまう

 

でも、言えなかった

 

小さいやつだと思われないかとその人からの評価を気にしてしまった

 

こういう、気の弱いところ治したい

 

その人は次の日から3日間お休みだ

 

完全に忘れるだろう

 

休み明けに私からタイミングをみて、言うしかない

 

関係を壊したくないのと

自分が小さいやつだと思われたくなくて

正直に言えなかった

 

でも、お金の問題は信用問題に関わる

 

頑張って伝えよう

 

人間関係によくある、試練だと思った

 

単純にお金がもっと欲しいと思う

余裕が欲しい

それでも、小さなお金でも

ちゃんとした扱いをしてケチではない人間になりたい

 

人の生き様っていろいろな場面で知ることが出来る

 

「この間のお金、返してください」

 

いえるかなぁ、、、